ハーモニーの昨年の全日本男声合唱オンラインフェスティバルの記事が掲載されているのですが、その中に京男のZoomでの練習画面がピックアップされていました。昨年秋、合唱団の活動をビデオで伝える企画に参加して10分のビデオを作成しました。このビデオは、全日本合唱連盟ウエブサイト「男声合唱フェスティバル」もしくは当ホームページのYoutubeからもアクセスできますので是非ごらんください。
さて、ここからがこのブログを書こうと思ったきっかけです。
ハーモニーの「インタビューあらわすひとびと47」に加賀美幸子様が掲載されているのです。いわずと知れたすでに退職されていますが、NHKの大御所アナウンサーです。前から加賀美さんの声に魅了されていたのですが、特にこの半年ぐらいでなくてならない人になりました。正確に言うと「お声」です。
コロナ禍、合唱団の練習の形態や、練習を実施するか否かのを決めることに本当に苦労いたしました。その当りは、先のビデオでも紹介しています。団員が練習会場に集まって、歌い、そして、また次の週にそろって歌えるか、毎日が心配の連続でした。なにしろ、ほとんどの団員が後期高齢者の皆様です。合唱に対する情熱は並々ならぬものがあります。しかし、コロナ感染症による高齢者の重症化は命を危険にさらす一大事です。皆さんには大切なご家族がいらっしゃいます。家族に相談して、練習への参加不参加は皆さんの自由意思で決めてくださいとしてはいますが、多くの方が長い2年間のコロナ禍のであってもZoom練習や対面練習に参加してくださりました。そして、4月29日の第37回演奏会を無事にそして盛会に盛り上げていただきました。振り返るとコロナ禍の2年以上の期間をよく耐えてきたなと団員の皆さんの合唱への情熱に頭が下がる思いです。
そして、まだまだ油断は禁物ですが、感染者を出さずに団の運営を継続できたことにほっとしています。
長々と前置きばかりで、肝心の加賀美さんへの思いが掛けていませんが、コロナ禍になって夜の寝つきが悪くなり、睡眠不足になっていたのですが、それを加賀美さんの声が救ってくれたのです。NHKラジオ「らじる★らじる」の聞き逃しコーナーの「古典朗読」「漢詩を読む」の番組で加賀美さんの声を聴きながら寝ると自然に寝てしまうのです。(えええ、そんなことか!と突っ込みがきそうですね)
最初に聞き始めたのは確か「蜻蛉日記」の終わりに近い回から、そして「紫式部日記」そしてこの4月からは「万葉集」と毎日聞いています。「古典朗読」は毎週土曜日の放送です。寝る時に「聞き逃し」のチャンネルから「古典朗読」を選択して、再生していますが、途中で寝入ってしまうので、1週間かけて、数十分づつ繰り返して聞いています。それぞれの著名な先生方の解説はわかりやすいので飽きないのですが、残念ながら昔から国語音痴の私はその内容を理解したり、味わくことは本当に難しいです。
しかし、加賀美さんが朗読される古文の響き、調べにより、その時代の世界にいるような気分にさせてくれます。古典の奥深さが伝わってきます。長く番組を視聴してきて、なぜそうなのかとこれまで疑問に思っていました。しかし、加賀美さんがハーモニーの記事の中加賀美さんの文学が生まれた時代の背景に対する見識、そして朗読や司会をされている時に心がけていらっしゃる事柄に触れることができて、合点しました。これは合唱にも100%共通しているように思えました。(詳しくは、ハーモニーを購読ください)
最後に、このNHKラジオの番組を通じて、古典文学を味わうすばらしさを改めて再認識しました。