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コロナフレイル対応

「フレイル」という言葉、概念は2014年からあるということを最近知りました。定義的には「人は年齢を重ねると段々と体の力が弱くなり、外出する機会が減り、病気にならないまでも手助けや介護が必要になってきます。このように加齢とともに心身が衰えた状態になること」であり、加齢によって心身が衰えて、健康な状態から要介護状態へと移行する段階を意味するそうです。

現在のコロナ禍においては、感染拡大に伴い不要不急の外出を自粛したり制限することで、自宅にこもりがちな高齢者にとってさらに問題になり「コロナフレイル」として取り上げられています。

このコロナフレイルによってもたらされる症状は、様々な形で現れるようですが、例えば、身体が急に痛くなる、歩けなくなる、人との接触の減少により会話が減り認知機能に影響がでることがあるようです。

現在、連日のように政府や各自治体の長が発する要請に基づいて、各メディアはさかんに「行動自粛」を伝えています。また、同時に感染増加に伴い行動自粛に応じない若者に対しての批判も多く発せられています。しかし、外出の自粛もそうですが、いわゆる行動自粛を続けることによる問題点も検証して、行動自粛一点張りでなく、正しい行動形態、指針を各首長は国民に分かりやすく伝える努力があってもいいのではないでしょうか。

従って、今、自身の普段の行動をどのように位置づけるかの重要性を非常に感じます。そのことは、理由かもしれないし、言い訳かもしれません。例えば、お盆の帰省自粛を言われているが、ワクチン接種もすませているし、しっかり感染対策をとった上で、この1年老いた両親に会っていないので帰省します、という方がメディアで報道されていました。これは自粛をしない理由、言い訳になっているか、この報道を受け取る皆さんの判断次第だと思います。同じ境遇の人は同感しするし、それでも首相や知事の要望だから遵守すべき、と様々な意見があると思います。

誰しも、今の行動自粛の要望に対して、反する行動をするときに理由や言い訳を持ちたいと考えます。

それにあたる事柄として、表題の「コロナフレイル」を取り上げました。自分の行動は、コロナフレイルへの対応、対策であるとの理由、言い訳することです。いま発せられている「行動自粛の要請」に対して、すべて自身の行動の理由や言い訳にコロナフレイルを使うことは問題かとおもいますが、可能な限りの感染予防対策をとる、コロナワクチンを接種しているを事実を加えることで、少しは言い訳であっても理解いただける方も増えるのではないかと思います。それでも、行動自粛という各首長からの要望は揺るがない規範だといわれる方も多くいると思います。

さて、ここから本題です。このブログは、合唱団のHPから発信されています。コロナウイルス感染状況は私達の合唱活動に大きな影響を与えています。毎日報道される新規感染者の数、その増加、また緊急事態宣言等の発出に対して、それを真摯に受け止め、私達は、昨年の5月から練習中止、オンラインによるリモート練習、そして、感染予防対策をとっての対面練習を都度感染状況を見ながらその時々に合った練習形態を繰り返してきました。現在、1年以上のこれまでの期間は非常に長く感じられます。合唱団の構成メンバーはほとんどが65歳以上の高齢者です。練習による感染者をださない、もちろん感染による重症者が一人でもでてはならないとの信念で合唱練習をつないできました。一般的には、集団で大声を出す合唱練習は感染が発生しやすいし、ましてや不要不急の事柄でもないと思われています。この1年強は繰り返しますが、このジレンマと闘いながら、練習を中止したり、オンラインによる練習を実施したり、感染状況が下火になると独自の感染対策のガイドラインを遵守して合唱活動を継続してきました。団員のほとんどが2回目のワクチン接種も終了しています。政府は感染予防対策としてワクチン接種を呼び掛けていますが、それに協力しています。もちろん、そうであってもブレイクスルー感染の危険やデルタ株による感染は従来と異なる状況であると知っています。

しかし、。。。。。

度重なる行動自粛の要望に対して、不要不急と思われても、感染対策をとって注意を払いながら、週1回の「好きな歌をみんなで歌いたい」という欲望をかなえる機会としての合唱練習を実施するわがままな行動に理解を示してほしいと思います。そして、その理由や言い訳として、「コロナフレイル」への対策を上げることに理解してほしいと思います。

コロナフレイルを意識した行動は高齢者に対しての指針にもなりますし、若者に対する指針にもなると思います。コロナ禍の現在でもそうですが、今後アフターコロナ時代には、無気力な若者の増加、寝たきりの老人の増加、その介護に人手や介護費用への自治体や政府が負担増、老人医療費の増加等々、コロナフレイルがもたらす新たな禍になる可能性もあります。行動自粛を要望するだけでなく、例えばこの「コロナフレイル」への対策に関連して、新たな行動指針を具体的に政府や各自治体から提案できれば、日本全体を生産的な活気のある社会へと導びけるのではないかと思いました。
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コロナフレイルへの対応と言い訳にして自分達の合唱活動を単純に肯定することは大間違いでした。反省しております。