たまたまWOWOWの放送で今年度のアカデミー賞受賞式の場面をみた。今年度のアカデミー賞3部門の賞をとった「ノマドランド」の中国人クロエ・ジャオ監督が受賞挨拶の冒頭に幼い時におばあちゃんかおじいちゃんと「三字経」を唱えた話をされた。「三字経」初めて聞く言葉だったので、すぐ調べた。
人之初、性本善。性相近、習相遠。
通釈】人が生をうけたそのはじめ、人の性はもともと善である。本性は相似かよっているものの、習慣によって遠く隔たってしまう。
3字経とは、Wikipediaによると「三字経(さんじきょう)は、百家姓・千字文とならぶ、伝統的な中国の初学者用の学習書である。3文字で1句とし、偶数句末で韻を踏んでいる。平明な文章で、学習の重要さや儒教の基本的な徳目・経典の概要・一般常識・中国の歴史などを盛り込んでいる。」
最近、また、長続きしない語学の勉強を始めた。今回は、中国語である。冒頭、発音に苦労している。中国語には独特の4つの声調があったり、ピンインで発音を表す、漢字だけど日本の音読みとは違うので覚えるのが難しい。三字経が幼児教育に使用されているとか、3文字単位で6文字で韻を踏んでいるので、調子が取れてピンイン、声調に慣れるのにとっておきの教材であると思って、ノートに書きとって覚えようとしている。まだまだ、覚える以前のレベルだが、なんとか続けていきたい。
「ノマランド」も哲学的で面白そうだ。監督が育った環境というか、西洋にない東洋のノスタルジーを感じる映画のようだ。50年以上前のヒッピーに通じたところもありそうだ、しらんけど!
全世界的なコロナ感染症の蔓延は、いい意味で全世界の思想を変化させ、国々の対立や国内の殺伐とした雰囲気を一掃してくれることを切に願っている。
日常的にメディア等を通じて様々な課題を見聞きしている。それに対する取り組みを批判する報道や私もだが批判を口にすることが多い毎日に精神的にも疲れている。
だからこそ、切実に納得できる新しい考えを求めている。求めるだけでなく、解決するための行動をとりたいとも思う。
今回始めた中国語の勉強、いいタイミングで知った「三字経」、それらは新しい「きっかけ」を得たと思う。